それでプカロンガン郊外クドゥンウニ、ウィスーチュン工房。
予約の電話をいれてあるし、何回もあっているので、ウィ夫人が笑顔ででむかえてくれる。入るとそこは古ぼけたソファーがあるだけの殺風景な部屋。先代からのものだろうか、いくつかのバティックが額装されて飾ってあるくらい。華やかなバティックが店先に溢ているプカロンガン市内の工房を見たあとなので、ジミ過ぎてものを買うときの浮き立った感じはまるでない。夫人によれば「うちは、文生産なのでショップはつくらない」そうだ。
サロンやパンジャンは、発注してからできあがるまでにだいたい1年はかかるとのこと。ゲストブックには、日本人の名前も多い。帯をつくったらどうかなどといわれたこともあるという。オーダーして1年後とりに戻って、そのときまた次のバティックを注文してくれるお客さんが多いんです、とおばさんはいう。が、業者はともかく、よほどここのバティックにほれ込んでいる人でないと、こんな辺鄙な場所に、わざわざバティック1枚のために戻ってくるとは思えない。ほとんどのクライアントが戻ってくるとすれば、すごいことだ。
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