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次に市内を出て南へ20分、トゥルスミに着く。狭い道に面して店舗が、その奥に工房が併設されたところが多く、いわゆる製造販売をやっている。
工房がどのぐらいの数あるのかはわからないが、日本でもバティック好きの間では名の通っているM工房、ライバルの絹バティックのTなどがトップクラス。ただ、丹念に探していけば、有名ではないが、面白いバティックを作っている工房も見つかると思う。
M工房は、インドネシアで出版されるバティックの専門書にその作品が何点も引用されるほどの伝統工房。べつにマシナ工房と書いてもいいんだけれど、あまり趣味でない工房の悪口を書くこともあるので統一して頭文字を使う。
門をくぐって、染めかけの色とりどりのバティックがかかっている工房を 過ぎるとショールーム。次々と棚からとりだされ、広げられるバティックを見ていると飽きることがない。
チレボンバティックは、海外との交易も盛んだったため、ジャワ伝統柄に加え、中国、オランダ、アラブなどの影響を受けたものが多いが、M工房のバティックもその例に漏れない。中国の影響を受けたと思われる雨雲模様、通称メガ模様と呼ばれるものをはじめとして、19世紀末の北岸オランダ系工房の絵画的バティックの復刻版なども数多い。
カイン・カンパニーという名で括られるバティックのなかには、軍艦や兵士を描いたもの、西欧童話からは赤ずきんちゃんや白雪姫などのモチーフのものもあって、楽しい。
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